大阪の天神橋筋商店街と言えば、同じく大阪市内にある千林商店街や駒川商店街と並んで「大阪三大商店街」と呼ばれるほどの商店街となっており、日本最長のアーケードを持つこともさることながら、そのお店の数の多さから大阪市内だけでなく周辺から も多くの人が訪れる一大観光地となっている。
大阪でも髄一の規模を誇るこの天神橋筋商店街だが、その周辺にはこれに便乗するかのように「天六東通り」「天神橋東通り」なる商店街が道を1本隔てたそばに立地しており、天神橋筋商店街から独立する形で運営を行っているという。今回は、そんな「天六東通り」「天神橋東通り」について、その状況をお伝えしようと思う。
天六のすぐ東「天六東通り(天六東通商店会)」
天六東通り(天六東通商店会)は、天神橋筋商店街のすぐ東側、「大阪くらしの今昔館」のある建物のすぐ隣から始まる商店街だ。北側では地下鉄谷町線・堺筋線の「天神橋筋六丁目」駅に接続するほか、都島通を挟んだその先で天神橋7丁目や8丁目との商店街とも接続しており、ライバルの多い商店街となっている。
さっそく中へと入っていこう。商店街の中心はやや南側となっており、都島通と接続する北側の部分に関しては一部再開発が行われたこともあり、全体的に寂しい印象を覚える。
しばらく歩くと車道が狭くなり、いかにも下町らしい様相を見せ始める。とはいえ、このエリアもお店はあまり営業しておらず、全体的にパッとしない。まあこんなもんと言えばこんなもんか。
そんな微妙な雰囲気を残す商店街を進んでいくと、突然自分の役割を思い出したかのように「てっちり 福好」と書かれたフグの看板が姿を現す。新世界のづぼらやは閉店して名物のふぐも外されてしまったが、こっちはまだまだ現役でっせ。インバウンド怖い。
ちなみに珍しい料理なので中で食べてやろうとも思いましたが、1人10,000円以上かかるお高い店だとのこと。すいません、さすがに無理です。
天六東通りもこの辺まで来るとお店の数も多くなる。しかし、全体的に飲食店が多い印象で、あまり昼には通行量もなさそうだ。天満って驚くほど居酒屋が多いエリアになるんですが、この周辺も状況はそう変わらないんでしょうね。
こんな商店街ではあるが、ちゃっかりパチンコ屋が営業中。「大阪ホール」ってどんな名前やねんと思いましたが、割と規模の大きいチェーンなんですね。知りませんでした。
商店街の終点に到着。「天六」と商店街の名前にあることからも分かる通り、天神橋筋商店街の六丁目エリアに隣接する形で街並みが展開されているようだ。
ちなみにタイトルに「天六東通り(天六東通商店街)」と書かせて頂いたが、その理由は上の写真の通り入口にある看板と電柱に書かれている通りの名前が異なっているため。どっちが正しいのでしょうか。よくわかりません。
何が違うんじゃ「天神橋筋東通り」
天六東通りの南側には、隣接する形で「天神橋筋東通り」という商店街が形成されている。
・・・フォント、街灯、全く一緒なんですが。
なんでもこの商店街、天神橋五丁目にあるのに「天六」を名乗るのは違和感があるということで「天神橋筋東通り」という名前を名乗っているらしい。だったら通り全部「天神橋筋東通り」で良いじゃん、とも思うのだが、「天六」という名称は地下鉄の駅名にも使われることもあり、それなりに知名度もあるのだろう、令和の世となった今もこのような状態が続いているのだそうだ。
ちなみにこちらの商店街に関しては電柱も「天神橋筋東通り」で統一されている。なんだかアピアさかせがわに近いものを感じるんですが、取材班だけでしょうか。
商店街の中へと入っていく。先ほどの天六東通りと異なり、お店がギュっと詰まっており、道路が狭いのもあいまって非常に賑やかな印象を覚える。全体的に古い建物(といってもたかがしれてはいるが)が多いのもこちらの商店街の特徴で、メインとなる天神橋筋商店街とは別の意味で「下町」の様相を見せてくれている。
しかしどこまでいっても居酒屋だらけだな・・・。飲食店以外のお店ももちろんあるのだが、全体的にご飯屋が多い印象を受ける。この点は天満全体の特徴ではあるんですけどね。
まあこんな状況じゃちょんまげだって結いたくなるわな・・・なんだか何なのかよくわからない場所でした・・・。