先日、「立花のモンテーニュ通り」こと立花商店街のその様子を取材した。区画整理事業によって立花駅前の道路が放射状に整備され、その形がパリの街に似ていたことから無理やりパリっぽい名称をそれぞれの商店街につけてしまった、というなかなか面白い話がウラにはあるのだが、それに関しては下の記事で。
そんな立花周辺の商店街だが、「モンテーニュ通り」があるということは他の通りもあるという話になるわけで、実際に多くの商店街に「パリっぽい」名称がつけられているのが現状となっている(とはいえ、その多くに名称が書かれていないので分からないんですが(笑))。今回は、そんな「パリっぽい」商店街の中の一つ「立花東通商店街(通称:シャンゼリゼ通り)」について、その様子を見ていこう。
尼崎のシャンゼリゼ通り「立花東通商店街」
立花東通商店街は、兵庫県尼崎市に位置する商店街だ。JR立花駅の北側、立花商店街の東側に位置している。入口の巨大な看板が印象的です!
なお商店街の看板に書いてある「SUPER JUMBO」の文字。これは立花東通商店街の入口すぐ横に位置する「スーパージャンボ立花北店」のことを指しており、駅前にて威風堂々と営業を続けている。かつては立花駅の南側にも同じ系列のお店を営業していたようだが、現在は閉店してしまった模様。しかしパチンコ屋の宿命か、Googleレビューが大変なことになってしまっているんですが・・・。
商店街の中へと入っていこう。いかにも典型的な商店街といった景色だが、「シャンゼリゼ通り」という仰々しい(笑)愛称がついてるからか、なぜか違和感を感じてしまう。そういえば神戸市にも「オー・シャンゼリゼ」を名乗る商店街があったりするわけだが、何だか妙な縁を感じてしまいますね。
商店街の街灯はこんな感じ。3色に彩どられた標識のようなものがあるおかげで、非常に明るい印象を覚える。
商店街の中は飲食店中心。どちらかというと夜の街といった印象だ。昼間に訪問したのもあってか、多くのお店がシャッターを閉めてしまっている。このあたりは仕方ないか。
商店街を様々な場所から眺める。夜のお店が多いのもあり、全体的な人通りは決して多くない。とはいえ駅前ということもあってか、商店街の先にスーパーの「阪急オアシス」があるのもあってか、歩行者や自転車の通りはそこそこあり、街が「生きている」ことを強く実感させられる。
(写真が見づらくてスミマセン)
商店街を進むと、途中で五差路に遭遇する。こちらの商店街、非常に面白いことに五差路全てに商店街が続いている。画像を拡大してもらえると分かりやすいのだが、全ての道路に商店街独特の街灯がついているのだ。そしてその全てが「立花東通商店街」だという・・・商店街が先まで続いている訳ではないし、見てても分かるから良いか。
商店街の端へとやってきた。そこには商店街の街灯とは異なる全く別の街灯が設置されていた。一瞬別の商店街の街灯かと思ったが、どうやらこの街灯は「コミュニティ道路」を表す街灯として設置されている模様。この少々違和感のある謎の形はカタツムリを表しており、かたつむりのようにゆっくり走ってね、という意味を街灯の形になぞらえて表現しているのだとか。すごい形ですね。
余談ですが、実際のシャンゼリゼ通りはこんな感じ。・・・さすがに名前負けしすぎでは?? 言いたいことはわかるんですけど、さすがにちょっとやりすぎ感があるんですが、我々だけでしょうか(笑)
軌道 福知山線脱線事故JR西日本を変えた闘い /東洋経済新報社/松本創