先日、JR高槻駅南側にあるアーケード商店街「高槻センター街」の様子をお届けした。高槻センター街は名実ともに高槻市内でも最大級の商店街となっており、現在も昼夜を問わず多くの人々が行きかっている。JRと阪急の間にあることもそれを助長しているのだろう。
人で賑わうこのJR高槻駅周辺だが、実はJR高槻駅の北側にもアーケード商店街が鎮座しているということは、駅から少々離れていることもあってか意外に知られていない。今回は、そんなJR高槻駅の北側に位置するアーケード商店街「芥川商店街」について、その様子を見ていくとする。
再開発で翻弄「芥川商店街」
芥川商店街は、大阪府高槻市に位置するアーケード商店街だ。JR高槻駅の北側・高槻市芥川町のエリア東西に200mにわたって続くアーケード商店街となっている。「芥川」というその名称は市内を流れる川「芥川」および町域名から取ったものなのだそうだ。
今でこそ東西200mほどの規模となった、この芥川商店街。ところがかつてはその東側にもアーケード商店街が伸びており、「高槻一番街」という名称がつけられていた。駅の目の前からアーケード商店街が伸びており、それがそのまま芥川商店街まで(一度信号を挟むものの)続いていたのだ。
高槻一番街を正面から見る。このころにはアクトアモーレも完成に近づき、仮店舗ACTも取り壊すために営業終了が出てきた時期です。 pic.twitter.com/viUTcx6g7g
— YOSHI🍀 (@yoshicv) March 24, 2014
ところが、この高槻一番街は駅前再開発の影響で営業を終了。アーケードは撤去され、さらに駅前ロータリーを整備するために商店街を短縮させられたのち、再度整備が行われ現在は「アクトモール」なる全く別の商店街として営業を行っている。
周辺再開発の中でポツンとその姿を取り残されてしまった、芥川商店街。ここからは、そんな芥川商店街の実状について、写真とともにお届けする。
芥川商店街の中へと入っていく。お世辞にも多くの人で賑わっているとは言い難いが、ちょっと昔の商店街を思い出させる落ち着いた雰囲気が広がっている。商店街らしいといえば商店街らしい。
「お買い物は、芥川商店街!」という大きな垂れ幕が目を引く。同じJR高槻駅の南側に位置する「高槻センター街」が松坂屋とコラボした垂れ幕でアピールしているのとは異なり、こちらはどことなく普通の看板によるアピール。それにしても垂れ幕の中に描かれている男の子と女の子が葉っぱで顔を隠しているんですが、何の目的なのでしょうか(笑)
全体的にのんびりとした風景の残るこの芥川商店街。そのせいからか、商店街の中に入居しているお店も全体的に渋いお店が多い。見るからに小綺麗なお店もあるが、それほど多くはない印象だ。隣の商店街が再開発されてしまったし、そっちに流れてしまったのでしょうね。
時代に取り残されてしまった感の拭えないこの芥川商店街だが、それでもまだまだ多くのお店が営業を続けているし、芥川商店街では恒例の「土曜市」の開催も続いているあたり、まだまだ商店街としての体裁は保てている模様だ。WEBサイトの「芥川だより」もちゃんと更新されているしね。
「この道路は歩行者専用です!」と書いてある商店街の中を爆走する自転車乗りもちゃんと実在。常に賛否両論の声が見られるこの走りっぷりだが、誰も商店街を通らないよりはもちろん良いに決まっている訳で、難しい問題ではある。
そんな商店街の一角に、ユニバーサルスタジオジャパンの公式キャラクター「ウッディー・ウッドペッカー」の姿が。あんたもユニバでは随分残念な扱いを受けているみたいやけど、こうやってまた第一線で活躍できることを願うのみやね。