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青空の見える地下街!?「京橋コムズガーデン」の魔訶不思議すぎる構造の理由とは

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大阪・京橋は梅田・難波・天王寺に次ぐ「大阪第4の繁華街」として、大阪に住む方々にはそれなりに知られている街だ。しかしその駅前はというと長らく再開発が進んでおらず、再開発を行っているとしてもその実態は京橋と川を隔てた反対側に位置する大阪ビジネスパーク(OBP)くらいのもの。駅前にはパチンコ屋とあやしいお店が立ち並び、夜になると「セクキャバいかがですか」と通行人に話しかける客引きが現れるなど、その治安は決して良いとは言えないのが現状だ。

長堀鶴見緑地線 京橋駅

そんな微妙な状況を呈しているこの京橋周辺だが、地下鉄長堀鶴見緑地線の京橋駅周辺だけは他とは違う現状を醸し出している。JRや京阪電車の京橋駅から少々離れているという要因も確かにあるものの、それ以上に1990年に行われた国際花と緑の博覧会が行われた際、この長堀鶴見緑地線がアクセス手段として整備され、当時はバブル景気下にあったこともあって大規模に開発を行えたというのが大きい。当時は京橋駅が他の路線と接続する唯一の駅であったこともあり、この駅に対する期待も大きかったのだろう。しかしその割には駅周りの道が狭すぎる気がするんですが、気のせいですかね・・・。

京橋コムズガーデン

長堀鶴見緑地線京橋駅には、駅に隣接する形で少々変わった特徴を持つ商業施設が整備されており、人々の憩いの場となっている。今回は、そんな一際変わった特徴を持つ商業施設、「京橋コムズガーデン」を取り上げる。

超開放的地下街「京橋コムズガーデン」

京橋コムズガーデン

京橋コムズガーデンは、地下鉄長堀鶴見緑地線京橋駅・京阪電車京橋駅に直結する地下街だ。地下1階・地下2階の2つのフロアから構成されており、開業から30年を経た今でも非常にキレイな光景を見せている。また1990年とバブル期に完成したこともあってか、近未来的な景色を垣間見えるのも大きな特徴となっている。少々ムダな感じが見え隠れしているが、それも含めてのバブル建築というものだ。オツですねぇ。

京橋コムズガーデン

先ほどサラっと流してしまったが、こちらは「地下街」である。広い吹き抜けが整備され、地下街の中でも多くの緑を見ることができ(公式サイトでも「いつも四季の花に囲まれ」と説明されている)、まるでどこかのショッピングセンターか何かと勘違いしてしまうが、こちらの商業施設は地下を利用して整備された、れっきとした地下街である。実際、この施設は大阪メトロの子会社である大阪地下街によって運営されている。ホワイティうめだやなんばウォークもこの会社が運営されているあたり、このコムズガーデンの特異さがうかがえるだろう。

京橋コムズガーデン

どうしてこのような特異な構造になってしまったのだろうか。その理由として「公園内に位置すること」、そして1980年に起きた静岡駅前地下街爆発事故の影響が挙げられる。これにより地下街に関する規制が非常に厳しくなってしまい、地下街の新設そのものがしばらく認められなかったため、このような地下街なのかもよくわからない施設ができてしまったのだ。そのせいで、ここコムズガーデンでは地下街であるにも関わらず雨の日になると傘をさすようになるという珍奇な光景を見ることができる(笑) そういえば神戸には公園の下にショッピングセンターを作ってしまった例がありますが、さすがにこうにはいかないんでしょうか。地上と地下の違いがあるのは事実ですが。

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京橋コムズガーデン

前置きが長くなってしまったが店内を回っていこう。京橋コムズガーデン内には飲食店を中心に約30ほどの店が軒を構えており、「グルメのまち コムズガーデン」という愛称がつけられている。先ほど、地下街なのに開放的になっている理由として「爆発事故」があったことを挙げたが、もしかしたら飲食店が多いせいでこうなったのでは??真相は不明だが、とりあえず一旦ここは考えないことにしておこう。

京橋コムズガーデン

これに関しては、ネット上では言及されていないものの、コムズガーデン周辺にある看板ではこの存在が強烈にアピールされており、至るところでその印を見ることができる。まるで「食料=京橋」とでもアピールしたげな様相だ。もちろん決してそんなことはないんですが。

京橋コムズガーデン

このグルメのまち・コムズガーデンだが、実際に回ってみると、サンマルクカフェやミスタードーナツ、サイゼリヤに海鮮三崎港等、チェーン店ばかりが軒を連ねていることに気付く。一応再開発にあたるエリアにはなるはずなので地権者のお店でも入っているのかと思いきや、明らかにそれと見える店舗は一切存在せず、どこにでもある代り映えのしないお店ばかりが並んでいる。良いんだか悪いんだか。

京橋コムズガーデン

飲食店がこのコロナ禍で大きな被害を受けていることはもう何度も報道されているが、このコムズガーデンもそこに関しては例外ではないようだ。地下鉄と直結している地下2階に関してはまだ良いものの、地下1階に関しては壊滅的な状況を呈してしまっている。よくよく考えると京阪と地下鉄の乗り換えは地下2階を通るだけで済むし、それ以外の交通機関が絡むと地上まで出なきゃいけない。要するに、地下1階の扱いが非常に悪いのだ。これは大阪市の失態と言える事案だが、どうにかならないんでしょうか。ならないでしょうね(笑)

コムズガーデン ロゴ

そういえば説明を忘れていましたが、コムズガーデンのロゴはこんな感じ。公式サイトによると「コムズフラワー」と呼ばれているそうだ。都会にできた「あなポコ」と、そこから生まれるコミュニケーションの花をイメージして作ったようだが、取材班からすると「頭がお花畑になってしまった人」にしか正直見えない(笑) 大阪自民がなんだかいろんなハコモノを作っていろいろやらかしてしまいましたが、大阪維新は果たしてどうなんでしょうか。このロゴのように頭があぽーんしてしまわなければ良いのですが。

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