先日の記事でも書いた通り、山口県下関市と福岡県北九州市の間は関門海峡を隔ててつながっており、一つの都市圏を形成している。かつて「壇ノ浦の戦い」のあったこのエリアではあるが、現在ではこの2つは完全に一つの都市圏に併合されてしまったのだ。そしてそうであるがゆえに、この二都市間を結ぶ交通機関は多数存在し、電車やバスの他、徒歩やフェリーでも行き来することができる。今回は、この二都市間をフェリーで移動してみたので、今回はそのレビューをお送りする。
今回は、下関側から乗船した。下関側の乗船場は「唐戸乗り場」と呼ばれ、唐戸市場や「はいからっと横丁」といった、下関市の観光地には近いものの、JR下関駅からはやや離れた場所にあるので、JRを利用する場合はJR下関駅から出るバスを利用するのが良いだろう。
ちなみに、ぼくはJRから歩いて行ったが、30分ほど歩く羽目になった。歩いて行くのはおすすめしない。
チケットは、ターミナルの近くにある「唐戸フェリーターミナル」にて購入する。建物の中に自動券売機と有人窓口があるので、そこで購入しよう。建物の中には待合室もあり、暑さ・寒さを気にせずに過ごすことができる(ただし、規模はそれほど大きくないので注意)。
もちろん、今回は北九州行きの乗船券を購入。ちなみに、北九州行きは片道400円、巌流島行きは往復900円だった(巌流島行きは往復券、もしくは下関⇒巌流島⇒門司、という経路のチケットのみの発売となる)。5分という所要時間にしてはずいぶん高いな、と思ったが、民営なので仕方ない。ちなみに、以前乗った北九州市営の若戸渡船は100円(!!)だった。若戸渡船、すごすぎる・・・。
<若戸渡船についてはこちらから>
北九州行きの渡船がやってきた。さっそく乗船する。門司と下関とを結ぶ船は20分に1本の運航で、非常に便利な交通手段となっている。また、巌流島行きの船も40分に1本運航しており、こちらも観光地行きの交通機関としてはとても便利だといえる。
なお、船は1階と2階に分かれており、1階は普通の船室、2階がテラス席となっており、観光客にも地元客にも十分配慮されている設計となっている。
本当は2階席に座りたかったのだが、思ったより混んでいたため1階席に着席。観光客中心のフェリーなのだろうか。もしかしたら時間帯によっては違うのかもしれないが、時間によってはこのようなこともあるため要注意である。
下関出発からわずか5分。門司港に到着。門司港レトロにもとても近い立地で、観光に使うには最適だといえよう。しかし、通勤に使うには・・・といも感じてしまった。船内が観光客ばかりなのも納得だ。小倉方面にもフェリーがあれば・・・というのが正直な感想だ。観光需要が減っている今、通勤客の取り入れにも力を入れて頂きたい、と感じてしまった。