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【京都マルイ】京都河原町ガーデン 四条河原町角の超一等地商業施設、その今【阪急】

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現在の京都の中心といえば、何といっても四条通を外すことはできないだろう。近年ではJR京都駅周辺の開発が進み、その勢いも全盛期に比べるとやや陰りが見えている部分もあるものの、現在も烏丸・河原町エリアを中心に多くの人々で賑わいを見せているのは言うまでもない。

京都河原町ガーデン

そんな四条通沿いに2021年、大型商業施設が新しくオープンしたのをご存じだろうか。しかも四条河原町交差点の角という超がつくほどの一等地に、だ。今回は、四条河原町交差点の一角に2021年にオープンした商業施設、「京都河原町ガーデン」について、その歴史と現状について見ていくとする。

阪急→マルイ→・・・「京都河原町ガーデン」

京都河原町ガーデン

京都河原町ガーデンは、京都市中京区・四条河原町交差点の南東に位置する商業施設だ。2020年に閉店した「京都マルイ」を、建物を所有する住友不動産が直接改装し翌2021年に開業した。阪急京都線・京都河原町駅から地下で直結しており、京阪電車の祇園四条駅からも徒歩圏内ということもあって、交通の便は非常に良い。

四条河原町阪急

画像は「阪急百貨店25年史」より抜粋

現在まで残る建物が完成したのは1976(昭和51)年のこと。完成当初、この建物には「四条河原町阪急」が入居しており、同じ四条河原町交差点に店を構えていた「髙島屋京都店」と筆頭に、大丸や藤井大丸(両社は別法人・別店舗)と熾烈な競争を繰り広げていた。

なお、建物自体は当初から住友不動産が所有しており、完成から40年以上の経過を経たのち、ようやく直営に乗り出したというのが実際のところらしい。

京都マルイ

阪急百貨店が2010年に撤退後は、複数の事業者による争奪戦の結果「マルイ」が入居。神戸・なんばに次ぐ近畿地方3店目の出店で、京阪神地区の制覇を狙うも失敗。2020年に発生した某ウイルスの影響もあり2020年、わずか10年の営業で閉鎖へと追い込まれてしまった。

京都河原町ガーデン

そして時は流れ2021年、閉店したマルイの後継として核テナント「エディオン京都四条河原町」が入居。ただし今回は1棟借りとはなっておらず、レストラン街「フードホール」を中心に一部住友不動産の直営エリアが入る形で現在に至る。てかレストラン街の名前が単に「フードホール」って・・・ せめて「うめだフードホール」みたいに地名でもつければ良かったのに、と感じずにはいられない。

エディオンが核で大丈夫?そう疑いたくなる内部

京都河原町ガーデン

京都河原町ガーデンの歴史について軽く触れたところで、その中身へと入っていくとしよう。先ほど「一部住友不動産の直営エリアが入ると書いたが、実際はほとんど全てのエリアがテナントとなっている。

京都河原町ガーデン

正面入口横には四条河原町阪急時代から親しまれてきた「世界地図」もいまだに健在。さすがに長いこと閉店していたということもあり、この周辺で待ち合わせをしている人はいなかったものの、開業当初から京都の街を見ているその威厳たるや、というものを感じずにはいられない。

京都河原町ガーデン

まずは直営エリアから。レストラン街は7・8階の2フロアにまたがって展開されている。これは阪急時代の「モザイクダイニング」と同様。1つ1つのフロアの面積が狭いということもあり、この辺に関してはうまく工夫している模様だ。

※「モザイク」とつく商業施設には全て阪急の資本が入っています。阪急川西能勢口駅前の「モザイクボックス」、神戸ハーバーランドの「神戸ハーバーランドumie モザイク」(現在は資本撤退)が有名です。

京都河原町ガーデン

中を回っていく。お客さんこそ多くないものの、健康に良いということで話題になった「タニタ」の食堂や京都らしい茶寮店が入居しており、店のラインナップはなかなか良い。さすがにここは関東に強みを持つ住友不動産、このあたりはよく心得ているようだ。

京都河原町ガーデン

館内の一角には「イートインコーナー」も設けられており、テイクアウトにて購入した商品をフードコート形式で食べられるようになっている。なかなか面白い取り組みで興味深い。

京都河原町ガーデン

しかし当の住友不動産といえど、この某ウイルスが猛威を振るっている状況下。全てのテナントを埋めることはさすがにできなかったようで、レストラン街の一角には広大な空き地が残されていた。なんじゃこりゃ

京都河原町ガーデン

京都河原町ガーデン

Zoomの仮想背景にご利用下さい

そしてその一角にはなぜか記者会見風のフォトスポットが。一体何がしたいのか、全くもって分かりません。

京都河原町ガーデン

そんなレストラン街の一角には「東京No.1 オフィスビル230棟超」の広告が。住友不動産が所有する物件である以上、何かしらの宣伝があるのは分かるが、わざわざ「東京No.1」だなんて書かなくてもねえ・・・

京都河原町ガーデン

京都河原町ガーデン

テナントについても見ていこう。阪急撤退時の後継テナントにも手を挙げたというこのエディオンだが、時間が時間なのか、全体的にお客さんが見られず、非常に寂しげな光景が広がっていた。何だかこんな状態じゃエディオンも撤退しそうな雰囲気ですが、本当に大丈夫なのでしょうか。

京都河原町ガーデン

ちなみに京都河原町ガーデンの1階にはちゃっかり「ONLY」なるスーツ店も入居しているのだが、なんだか8割方空気になってしまっている印象が拭えない。一応旗艦店にはなっているそうなんですがねえ。

京都河原町ガーデン

なんだかパッとしない状況になってしまっているこの京都河原町ガーデンだが、今後どのような形で運営を行っていくのだろうか。既に2度核テナントが撤退しているだけに、慎重n運営が求められている。

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