バンカラな印象の拭えない街・川崎。そんな川崎にあって異様な存在感を放つのが「ラ・チッタデッラ」。さいか屋の閉店に伴い今ではJRの線路からも見渡すことができるようになり、他とは違う少し変わった雰囲気を持つ場所に興味を持った人も多いのではなかろうか。今回は、そんな川崎に位置する商業施設「ラ・チッタデッラ」について、その様子を見ていくこととする。
イタリア中世都市がモチーフ「ラ・チッタデッラ」
ラ・チッタデッラはJR・京急川崎駅から徒歩数分の場所に位置する商業施設。元々は劇場ビルや大型のライブハウスが立地していた場所で、それを再開発する際、映画館やライブハウスなどの機能は残しつつ、新たに商業施設やイタリア中世都市風の雰囲気を追加する形で開発を行い、2002(平成14)年に現在の姿に近い状態に生まれ変わった。
元々映画館・ライブハウスだった場所を元の要素を残しつつ再開発した関係で、お店の数は少なめ。ショップとレストランが同規模というのもなかなかに興味深い。あくまでショップは副次的な位置づけに過ぎないようだ。
再現度の高すぎる街並み
中の様子を詳しく見ていく。先ほども記載した通り、このエリアは「イタリア中世都市」をモチーフにした場所。入口から少し進むだけでも、既にそれっぽい景色が広がっておりもう心がワクワクしてしまう（笑）
入口から数分歩き、メインエリアとなる「チネチッタ」「マッジョーレ」に到着。チネチッタというのはラ・チッタデッラにある映画館の名称で、その周辺に位置する一帯のことを「マッジョーレ」というらしい。
この雰囲気の良さですよ・・・ 西洋っぽい雰囲気が中の小道まで含めて再現されているのは本当に驚きでしかない。繁忙期は少し行き来が大変そうな気もしなくはないが、仕方ないか。
しかしものすごく贅沢な空間の使い方だなあ・・・。この手の施設は短命に終わることも多いのだが、その中で既に20年以上にわたってこの美しい状態を維持し続けるこのラ・チッタデッラなる施設、驚きでしかない。
この良い雰囲気をうまく収入源にしようと考えたのか、館内にはなんと教会まで設置されており、結婚式を挙げられるようにもなってしまっている。1日1組限定ではあるようだが、気になる方は一度問い合わせてみてはいかがだろうか。
映画館・ライブハウス 一通りそろってます
元々劇場やライブハウスだった場所を再開発して完成したこのラ・チッタデッラ。先ほど「チネチッタ」なる映画館があることを説明したが、これ以外にも「クラブチッタ」なるライブハウスが設置されており、昔からあった建物の機能は今もしっかりと残されている。
訪問した当日も、クラブチッタでは有名グループ・CHEMISTRYのライブが行われていた。周辺は住宅街なので、くれぐれも近隣の迷惑とならない範囲で楽しみましょう・・・ ハメを外すのはライブハウス内・繁華街内のみでお願いします（笑）
