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イオン長吉店別館「味のまちぐるめちっく街」のレストランが消滅寸前な件【大阪・平野区】

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大阪市平野区といえば、はるな愛が生まれ育ったことでも有名で、地下鉄谷町線で梅田や天王寺に行けることからなかなか利便性の高いエリアとなってはいるものの、大阪市の中では外れの外れに位置しており、なかなか行く機会もないエリアだ。そしてじゃあお前はあるのかと聞かれれば、正直筆者自身もそうそう行くことは無い。

イオン長吉店外観

さて、今回ご紹介するのは、地下鉄谷町線「出戸駅」の目の前にある、イオン長吉店だ。もともと「出戸駅前再開発事業」の一環として建てられた「ダイエー長吉店」が、ダイエーとイオンの経営統合に伴いイオンになった、という経緯を持つ。今回は、ここの別館、通称「味のまちぐるめちっく街」がヤバいことになるという話を聞いて訪問した。ここでダラダラ書いてもしょうがないので早速入っていくとしよう。

ドムドムバーガーの残る本館

イオン長吉店地下鉄側入口

イオン長吉店へのアクセスは非常にラクであり、地下鉄谷町線5番出口から直結となっている。ただし、出口に「イオン長吉店」とは書いておらず、「出戸再開発ビル連絡通路」とだけ書いてあるため注意が必要だ。この流れ、あべのベルタでも見た気がするが気のせいだろうか・・・。

<あべのベルタについてはコチラから>

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出戸再開発ビルもとい、イオン長吉店を地下鉄側の入口から入ると、すぐ右側にフードコートとおぼわしき食事スペースが広がっている。

イオン長吉店フードコート

そこには、ダイエーグループ唯一の外食事業者となったクレープ屋の「ディッパーダン」とおなじくダイエーグループが保有していた、日本最古のハンバーガー店「ドムドムバーガー」が入居していた。ダイエーがイオンとなった今でも、ダイエーとドムドムバーガーは切っても切れない関係にあるのだ。

イオン長吉店 ドムドムバーガー

ドムドムバーガー、今も健在。テイクアウトと店内の値段が違うのは「消費税の差を埋めるため」らしい。ただこの問題も2021年4月から総額表示が義務化されるため問題ないだろう。なお、店内の厨房を撮影する行為はご遠慮して下さい、とのことなので気を付けよう。

ミカヅキモモコ イオン長吉店

その他もおおむね通常通り。2月8日に経営破綻したミカヅキモモコは閉まっていましたが。それにしても店前にある「イオン直営店舗は通常営業しております。」の看板が大きすぎて気になって仕方がない。

3つしかレストランがない「レストラン街」

味のまちぐるめちっく街

さて、本館について軽く触れたところで、いよいよ本題の別館、通称「味のまちぐるめちっく街」に突入していくとしよう。本館から別館に向かう方法としては、1階から横断歩道を渡っていく方法、そして2階にある連絡通路を通る方法があるが、どちらも隣接していることから非常に分かりやすい。

味のまちぐるめちっく街フロアガイド

そして、こちらが味のまちぐるめちっく街のフロアガイドだ。12個あるテナントのうち、11個が埋まっているようだ。なんだ、十分テナント埋まってんじゃん。これまで当編集部が取り上げてきたガラガラモールとは大違いだ。

ん、待てよ。ここ、「味のまちぐるめちっく街」よな。レストラン街よな、ちょっと待ってくれ・・・ここにあるレストランの数は・・・

1、2、・・・以上!!

おいレストランどこいった。

レストラン街であるはずのこの別館、しかしその半分はレストランとは全く関係ないテナントで占められているのだ。どうやら以前はレストランが多数入っており活気があったものの、大阪市の衰退やダイエーの経営破綻等により次々と撤退、結果こんな状況になってしまったらしい。それにしてもすごい状態だな、これ。

上のフロアガイドには載っていませんが、「コメダ珈琲店」もテナントとして入居しています。よって、レストランは3店舗入っています。味のまちぐるめちっく街 1階フロアガイド
しかし、逆にこんな状況になっても営業しているレストランはどんなものなのか、逆に気になってしまった。ここからは、こんな今でも営業するレストランについて特集していく。

まず1店め、コメダ珈琲店だ。良い写真がなくて申し訳ない。ただ、あまりにも普通のコメダ珈琲だったため、これについてはこれくらいに留めておく。

続いて2店目、花満円さんだ。こちらは和食レストランとなっており、ごくごく普通の和食ファミレスといった様相となっている。

ただ、レストランそのものは良いのだが、この入口の目の前に太い柱があるのはどうにかならなかったのか、と少し気になってしまう。中にいる人にとって見れば外から見られないので良いのかもしれないが、もう少しうまく設計しろよ、と感じずにはいられない。

ピアジョリーイオン長吉店

そして最後に3店め、レストラン「ピア・ジョリー」だ。いかにも昭和といった雰囲気のファミリーレストランだが、逆にこれがそそる。かつては兵庫県・尼崎の出屋敷リベルにも同じ系列の店舗があったようだが、現在では様々なFCが分担して経営を行っているようで、このお店はアドヴァンスフード株式会社が経営する唯一のピア・ジョリーとなっているようだ。

<出屋敷リベルについてはこちらから>

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ピアジョリーイオン長吉店

いまや少なくなってしまった食品サンプルも、ここピアジョリーには健在。それにしてもものすごい数である。以前はこのようなお店がどの百貨店にあった気がするが、随分と貴重な存在になったなぁ、これ。

ピアジョリーイオン長吉店

そんなピア・ジョリーだが、なんとダイエー時代の跡が残っていた。「DEDO DAIEI SHOP」という文字がちゃんと残されているとは。驚きである。ただ「出戸」は 「でど」ではなく「でと」が正解なんですが。惜しい。

でもちゃんとテナントは埋まっています

一体レストラン街なのかどうなのかもよくわからない状態になってしまっているイオン長吉店のぐるめちっく街だが、先ほども示したように、テナント自体はかなりの数が埋まっており、経営そのものは至って順調なようだ。

ただ、もともと開放的なレストラン街だった部分を無理やり居抜きで改装してしまったところが多くあるため、全体的に白い壁の並ぶ部分が多く、通行人の少なさもあいまって不気味な印象が出てしまっている。もう少し何とかならなかったのか、これ。

とはいえ、営業そのものはちゃんと行っているようだ。イオン長吉店のフロアガイドに掲載されているだけのことはあって、通行人は少ないものの利用する人はちゃんといるからおもしろい。イオンの力を感じる瞬間である。

イオン長吉店別館 味のまちぐるめちっく街

しかし、それでもやはり「味のまちぐるめちっく街」という名前は気になってしまう。この名前を変えるか、もしくはもっとレストランを誘致してレストラン街としての体裁を整えるべきなのではないか。

大阪郊外の苦しい現状を垣間見た瞬間であった。

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