東京に次ぐ日本第二の都市、大阪。しかし、その中身は区によって大きく異なるのが実情だ。今回は、「大阪市24区の特徴を、ひとつずつ丁寧にご紹介」ということで、大阪市を構成する24の区について、画像をふんだんに使いつつ、丁寧に説明していこうと思う。かなり長い記事になるが、目次から見たい区にジャンプすることができるので、あらかじめご了承願いたい。
なお、
1ページ 北区、福島区、淀川区、西淀川区、東淀川区(このページです)
となっている。ご参考までに。
北区
大阪最大の繁華街、梅田があるのがここ、北区だ。現在、うめきた2区などの再開発が盛んに行われており、これからさらに発展していくことが期待されている。
ビジネス街としての側面が有名な梅田だが、実際は阪急百貨店やグランフロント大阪、ルクア大阪など商業施設も多く立ち並んでおり、平日のみならず、土日も多くの人でごった返しているのが東京のオフィス街との大きな違い。また「日本最大の商店街」と言われる天神橋筋商店街もこの北区に存在しており、西日本最大の繁華街・ビル群としての側面のみならず、下町的な側面も楽しめるのも北区の大きな点だといえる。
北区の記事
福島区
西日本最大の繁華街、梅田のすぐとなりに位置する区。梅田の繁華街の一部はこの福島まで続いており、それもあってか居酒屋やラーメンなどが多く連なっている。このせいで、大阪でも有数の飲食店激戦区となっている。安くて美味しいご飯を求めるならオススメだ。
また、西側の野田エリアには大阪中央卸売市場がある。この近くにはテレビやYouTubeでもたびたび取り上げられる「10円自販機」があり、場所柄観光客の数は少ないが話題を呼んでいる。なお、この自販機の最寄はJR野田・地下鉄玉川駅であり、阪神野田駅や地下鉄野田阪神駅、JR海老江駅ではない点には要注意だ(まあ地下鉄で1駅なのでそれほど損害はないが)。
淀川区
阪急利用者なら誰もが知っているであろう十三や、東海道・山陽新幹線の終点で、他の都市との連絡口となる新大阪を有する区。ビジネス街の印象の強いが、実はビジネス街となっているのは新大阪くらいで、十三や南方、塚本などといった大部分が下町風情の残る「昭和」なエリアとなっており、ディープな雰囲気が多く残っているのが特徴となっている。
現在は新大阪やその南側の淡路(淡路は東淀川区ですが)で大規模再開発が行われており、劇的に変化していくことが予測される。
西淀川区
此花区・福島区と兵庫県尼崎市の間に位置する区。区全体が工業地帯もしくは住宅地帯で構成されており、梅田や尼崎の繁華街に近いせいか、これといった商業施設が見当たらないのが大きな特徴だ。東海道線が微妙に通っていないのもその存在感を薄めているのかもしれない(ただし、JR塚本駅が隣接した場所にある)。
なお、かつて西淀川区では阪神工業地帯を構成する工場や、阪神間を走行する自動車からの排気ガスの被害を多く受けた地域で、「西淀川公害」と呼ばれるほどの酷い汚染を受けていた。これが今では「新興住宅地域」として注目され、マンションが立ち並ぶようになっているというから驚きである。
東淀川区
西側に阪急、東側に大阪メトロ今里筋線。区の西側と東側で大きく趣を異にする区である。阪急の高架化やJRおおさか東線のJR淡路駅の開業により、これからの発展が期待される区である。
あまり目立たない東淀川区であるが、実は大阪市全体で人口が2番目に多い区でもあり、阪急淡路駅や上新庄駅周辺には庶民的なお店も多く立ち並んでいる。また、「30歳で家が建つ。40歳で墓が建つ」という言葉(悪言?)で知られるキーエンスの本社もここにある。