宝塚市を語る上で、たびたび話題となるのがこの光景。
山の巨大マンションが圧倒的過ぎる。 pic.twitter.com/bVBDLessy1
— 小林哲朗 写真家 (@kobateck) October 17, 2020
これは、JR宝塚駅の北側に位置する「ラビスタ宝塚」というマンション群によるものである。宝塚駅からバスで約15分ほどで行ける場所にあるにも関わらず、その強すぎる印象感や山の上にマンションがズラっと並ぶその風景の圧の強さからか、地元住民の方以外は意外に訪れている人が意外にいない印象だ。そんな宝塚が誇る山の手マンション群「ラビスタ宝塚」はいったいどのような場所なのか、実際の訪問レポートを通じて見ていくこととしよう。
ラビスタ宝塚 基本情報
名称:ラ・ビスタ宝塚
住所:兵庫県宝塚市すみれガ丘
施行会社:株式会社長谷工コーポレーション
敷地面積:35,489.46㎡(甲子園球場12個分)
総戸数:2,846戸(マンション数:15棟)
アクセス:JR宝塚駅から阪急バスで約15分(エリア内の場所により所要時間は前後)
宝塚が誇る山の手マンション群「ラビスタ宝塚」
ラビスタ宝塚は、兵庫県宝塚市に位置するマンション群。元々採石場だった場所を再開発する形で1990年代から2000年代にかけて次々にマンションが建築。2007年1月に開業した「ラ・ビスタ宝塚 レフィナス」の開業をもって一旦開発を完了としている(2023年現在)。
ラ・ビスタ宝塚へのアクセスは基本情報でも書いた通り、宝塚駅からバスに乗車し15分ほどでアクセスすることが可能。歩いて行くことも不可能ではないが、駅から歩く場合最低でも30分ほどはかかるため、あまり現実的ではないだろう。バスは昼間でも15分に1本はあり、ラッシュ時であれば本数も増えるので、駅から歩けないというデメリットは意外とないのも特徴となっている。
路線バスに乗られ、ラ・ビスタ宝塚へと向かう。事前に聞いてはいたがやはりなかなかの急坂だ。調べたところエリア内でもかなりの標高差があるようで、低いところでは標高100mそこそこだが、高いところだと標高250mほどに達するのだという。ここからは、そんなラ・ビスタ宝塚の詳細な様子について見ていくこととする。
あまりに立派すぎるマンションの並び
JR・阪急宝塚駅からバスに乗車し、ラビスタ宝塚のマンション群へと到着。しかしなかなかに立派な場所だ。こんな山の上にマンションが何棟も建っているというだけでもなかなか驚きだが、案外このエリアが人気だったりするから京阪神のマンション事情というのはよくわからない。
中の様子だが、さすがに大手の長谷工が整備しただけのことはあり、どこも丁寧に整備され、いかにも閑散な住宅街といった景色が広がっている。山が近いこともあり、自然と触れ合いやすい環境が整っているのも良い点となっている。このあたりは近隣の西宮名塩に近いものがうかがえる。
自治会一つをとっても相当しっかり管理されているようで、いかにも自治会らしい「防災商品の展示会」や「周辺の掃除」といったイベントのほか、訪問時は「レフィナリエ」なるイルミネーションまで開催されていた。「絶賛 点灯中!!」だそうです。
なかなかの場所にあるこの「ラビスタ宝塚」。しかしこの高さからか、景色に関しては相当良いものを見ることができた。ここから見る夜景は非常に評判が良いことで有名なのだが、そりゃこんな開けた場所じゃ景色も綺麗でしょうね・・・。
斜行エレベーター3台完備で意外と便利
山の中に位置する「悶絶の空中庭園」・ラビスタ宝塚。これだけエリアが広く、さらにエリア内にも相当の標高差があるとエリア内の移動も相当移動が大変・・・かと思いきや、地元住民のために斜行エレベーターが3台も設置されている。これは本当にありがたい。
斜行エレベーターから見る景色もなかなかのもの。意外にも訪問時は利用者が全くといっていいほどいなかったが、これも斜行エレベーターが3台も設置されているからできることなのだろう。西宮名塩のエレベーターなんかものすごい行列になってたしね・・・。
とはいえこの標高差、小中学生には相当キツいものがあるようで、公式Facebookにも「地獄の階段」なる名称のついた階段があることが言及されている。小学校1年生からこの200段ほどの階段を登校のたびに昇り降り・・・。良い運動になりますね(笑)
でもやっぱり生活は大変かも・・・
山の上というハンデを背負っているにも関わらず、ハード面・ソフト面での整備により意外な健闘を見せているこのラビスタ宝塚。とはいえやはり駅から遠いという条件の厳しさはやはりあるようで、ところどころにその片鱗を見ることが出来てしまうのも現状としてあるようだ。
その中でも象徴的なのが、この「プラーザコムズ ショッピングモール」。エリア内唯一の商業施設であるこのモールだが、その中身はというと、一通りのテナントはそろっているものの「ショッピングモール」というにはあまりに貧弱すぎるテナントの数々。核テナントとなっている「コープミニ」も、スーパーというよりはコンビニの広さの店舗にスーパー要素を頑張って詰め込んだ感じの店舗となっており、なんとも言えない雰囲気が漂っている。最寄りのコンビニ(セブンイレブン)も結構遠いし、車がないとなかなか厳しいだろうな。
とはいえ、この一種独特な雰囲気の数々に多くの人々が惹きつけられているのもまた事実。なかなか面白い場所ではあるので、一度実際に自分の足で訪問してから住むかどうかを決めるべきなのかもしれない。ま、住む場所を決めるときは「実際に行ってみる」、これは基本中の基本ではありますが。