2025年は大阪府にとって一つの記念になる年と言って良いだろう。というのも、みなさんご存じの通り、大阪府大阪市にて「大阪万博」が開催されるからだ。新型某ウイルスの影響でその開催が不安視されている大阪万博だが、東京オリンピックも何もなかったかのように開催されてたし、おそらくこの調子なら大阪万博も同様に決行するのだろう。
なんだかいろいろ大変な状況になっている大阪万博の現状だが、この大阪万博が行われる予定の地が大阪市は此花区に位置する島「夢洲」である。今回は、そんな2025年大阪万博の会場である夢洲への行き方・アクセスを案内する。
<訪問記はコチラ>
夢洲へのアクセス手段はバスか車の2択です
結論から言うと、2023年現在、夢洲へと向かう方法は
・バス
・車
の2つのみとなっている。徒歩や自転車ではアクセスすることができないので要注意だ。また、バイクについては126cc以上のバイクに関しては通行できるものの、125cc以下の、いわゆる「原付」と呼ばれるものに関しては通行不可となっているのでこちらも注意が必要である。
ちなみに夢舞大橋では歩行者用通路が建設されているものの、完成には至っておらず現在も立入禁止となっている。こちらの通路は2022年から3年かけて完成させ、2025年の大阪万博に間に合わせることになっているそうだが、舞洲までつながっても・・・と思ってしまうのは取材班だけだろうか。
バスで行くなら・・・
※2024年8月1日をもって廃止となる予定です。
バスで行く場合、北港観光バスの「コスモドリームライン」というバスを利用する必要がある。具体的な場所を挙げて説明すると、
・JRゆめ咲線桜島駅からはバス2系統に乗車し、舞洲内の「環境施設組合前」にて3系統に乗継(なお、乗継の際に「乗継券」をもらうことで通し料金で乗車できます)
といった具合になる。所要時間はコスモスクエア駅からの直行バスで約10分、舞洲経由バスでは20分、JR桜島駅からは乗継時間にもよるもの、平均して約20分ほどとなっている。
また、これは北港観光バスの公式サイトには掲示されていないものの、裏ルートとして
という方法が挙げられる。ただし、大阪シティバス81系統の本数が少ないため(40分~1時間に1本程度)、乗継も考えるとあまり実用的ではないだろう。なお、北港観光バスはICカードが利用できないので要注意。ただし車内に両替機があるので1000円札があれば大丈夫です。
※2023年6月より、大阪シティバスが万博工事作業者向けのバス運行を始めています。ただし、こちらのバスは関係者専用となっており、一般の方は利用できないので注意してください。
※2024年8月1日をもって、バスの廃止が決定しました。車なしでの訪問ができなくなるため、訪問はお早めに!
車で行くなら・・・
車で行く場合、
・夢舞大橋
・夢咲トンネル
のどちらかを経由することになる。なお、先ほども申し上げた通り125cc以下のバイクは通行不可なので注意しよう。
※北側が夢舞大橋、南側が夢咲トンネル
夢舞大橋からアクセスする場合は、阪神高速5号湾岸線の北港西出口→此花大橋→舞洲→夢舞大橋→夢洲、と向かうルートが、夢咲トンネルからアクセスする場合は、阪神高速5号湾岸線の天保山出口→咲洲トンネル→コスモスクエア→夢咲トンネル→夢洲と向かうルートが一般的になるだろう。いずれもかなりの長距離になるため、家から直接車で向かうのが難しいという方はレンタカーを予約しておくのも手かもしれない。
ちなみに取材班はバスで訪問し徒歩で散策を行ったが、夢洲は歩道こそ整備されているものの、横断歩道が基本整備されていないため非常に歩きづらかった。皆さんにはできるだけ車での訪問をおすすめします・・・。
将来的にはこうなります
今後の計画として、2025年大阪万博と統合型リゾート(IR)実現に向け、夢洲に鉄道の駅を作り、路線を延伸する予定となっている。
現在のところ、大阪メトロ中央線をコスモスクエアから夢洲へ延伸することが決まっている。また、それに加え「JRゆめ咲線を桜島から夢洲へと延伸する案」「京阪中之島線を延伸する案」が検討されており、今後の発展が期待されている。梅田~夢洲を30分で結ぶ構想なども検討されているが、これに関しては今のところ動きはなく、どうなるのか・・・といった次第だ。
実際にバスに乗って夢洲に行ってみた
今回、取材班はコスモスクエアから北港観光バス4系統を利用して夢洲へと移動した。ということで今回は、実際にバスを利用して夢洲へと移動した様子をお届けしよう。
やってきたのは先ほども書いた通り、地下鉄中央線と南港ポートタウン線が交わる駅、「コスモスクエア」駅だ。南港テクノポート・テクノポート大阪などという言葉ももう死語になってしまったが、現在でもその名残は強く残っており、無駄に広い土地、微妙に古臭くなってしまった「近未来的」な街並み、そしてもはや新しくもなくなってしまったニュートラムなどと、なんだかこれだけでもいろいろツッコみができてしまうのだが、とりあえずそこはパスしましょう。
コスモスクエア駅から夢洲へと向かうバスは2番乗り場から発車する。一見分かりにくいが、「コスモバス」「北港バス」と書いてあることがこの目印だ。また、地下にある出口案内にも「②出口 コスモドリームライン」と書かれていることからもこれが分かる。
さっそくバスに乗っていきましょう(この写真は夢洲でバスを降りてから撮影)。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの派手な塗装が目につくが、もちろんこのバスはUSJにはまいりません。夢洲行きのバスです。なお、今回乗ったのは「北港観光バス 4系統」であるが、バスには「4-A系統 舞洲方面」という掲示が書かれていた。とはいえ、ちゃんと夢洲には向かうのでご安心を。
バスは5人ほどのお客さんを乗せて出発。車内はガラガラで、多くのイスは無人のまま。コスモスクエア発のバスが朝しかないのも納得だ。
バスはコスモスクエア地区のマンション群の間を抜けていく。かつてはオフィスビルが並ぶ予定だった場所は、このような形で活用されている。しかしこれでもまだ良い方で、酷いところでは駐車場にして放置されているという。大阪の都市開発力が出る瞬間だ。
バスはアジア太平洋トレードセンター(ATC)の北側にある交差点を右に曲がり、夢咲トンネル方面へと入っていく。こちらもなかなかクセの強い「失敗」施設になるのだが、こちらものちのち訪問の上記事にしたい次第だ。
夢咲トンネルの中をくぐり、夢洲へと向かっていく。見ての通りのトンネルで、特徴もなし。
夢洲へと到着。なお、夢洲内には「夢洲コンテナターミナル前」と「ヨコレイ(横浜冷凍)前」という2つのバス停があるが、どちらのバス停で降りても問題ない。ただし夢洲の中心部(といってもたかが知れているが)に所在するのは「夢洲コンテナターミナル前」になるので、特別な事情が無ければこちらで降りるのをおすすめする。
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